こんにちは!ウルトラトレイルランナー鍼灸師のかずき(@kazu.runlog)です!

かずき
普段は東京都千代田区の神田エリアにある治療院「しらとりスポーツサポート」にてマッサージや鍼治療、ランニングレッスンを担当しています!
関東屈指の難レースに名高い?トレニックワールドin彩の国に2022年から参加しています。

かずき
2019年大会はエントリーに失敗、2020〜2021年はエントリーしていたもののコロナ禍で中止という過去があります。
2022年大会参戦記
2023年大会参戦記
2024年大会参戦記(さっちゃんペーサー)
2025年大会参戦記
100マイルの部は低山にも関わらず獲得標高が約10,000m+Dというハードレイアウト!
1番標高が高いところでも900mほどしかないから、ギザギザ具合がスゴイのがわかると思います😅

さっちゃん
コースの厳しさに加えて、暑さとの闘いが加わることが多いです。

かずき
それ故、毎年完走率が低いことでも有名です😅
今回調べてみて、第1回大会が9月開催だったという事実を初めて知りました💦

かずき
リザルトをみると、South②に入った選手は不在だったので、関門設定もヤバかったんだろうなと思います🙄
第2回大会から5月に移って制限時間が今と同じ35時間に延長されましたが、衝撃の完走率1桁!!
全国各地の大会みても、ここまで完走率が低い大会もなかなかないだろうね。。。。

さっちゃん
コロナ禍後の大会はだいぶ完走率が上がってますが、それでも30%前後です(;^_^A

かずき
厳しいレースだからこそ「我こそは!!」というトレイルランナーが集うのかもしれません(;^_^A
必ずしもアクセスは良くないエリアでの大会にも関わらず、北は北海道、南は九州から集うトレラン大会に急成長!数少ない定員にエントリーが殺到するので、スタートラインに立つのも一苦労です😅
2025年大会も一瞬で埋まってしまいました😅

さっちゃん
100mile 4分ほど、
— トレニックワールド (@TrainicW) December 5, 2024
100km9分程度でした。
毎度ありがとうございます🙇🏻
駅伝空いてます🏃➡️🙏
なんでこんなにも大変なレースにトレイルランナーを惹きつけてるのか?!大会の魅力、そしてサイラーになるための対策って何なのか、2025年大会を振り返ったあとに考えてみました。

かずき
ウルトラトレイルランナーかずき(@kazu.runlog)です。
JR神田駅から900mの「しらとりスポーツサポート」にてマッサージ・鍼治療・ランニングレッスンを担当しています。
さち(@runninghigh42.195)です!
友達からは「さっちゃん」と呼ばれています(^^)/
フルマラソンサブエガ(2時間50分切り)と各種トレイルラン大会で上位入賞を目指して、楽しく走り回っています!

さっちゃん
目次
大会の魅力
なんだかんだ言って、ウチも4年連続で大会に出場しています。

かずき
トレラン始めた年である2024年9月に、トレニックワールドの40kmほどのレースに出た時(※トレランレース4本目)はロストしまくって「もう2度と出るもんか〜」とか言ってたのに物凄い変わりようです。笑
あの頃はまだ未熟者だったってことだよ。笑

さっちゃん
ただ、そのレースを完走したことで2015年のSTYに繋がり、その後からミドルレースを出まくって2018年のUTMFに繋がっています。振り返ると大事なレースだったことには変わりなさそうです。

📸allsports

📸allsports
全国各地でたくさんの大会が開催されている中での彩の国が春の恒例行事化するまでに惹きつけられる魅力や理由があると思います。それを紐解いていきます。
コースは厳しいけど、大会は温かい
100マイルで35時間という数字はとにかく厳しいです。
しかも獲得標高約10,000mですからね💦

さっちゃん
2025年日本開催の他の100マイルレースと比べるために、色々調べてみました。
調べてみると、日本の100マイルレースが増えているのがわかるね(;^_^A

さっちゃん
Tokyo Grand Trail、TAMBA 100といった獲得標高10,000m超のハードコースレースは制限時間が長めになっていることが多いです。

かずき
Manno mountain Madness、FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100MILE、KYOTO GREAT ROUNDは、他の部門と同じ制限時間で100マイル行ってこい!的なレースです(;^_^A
上記のエキストラ100マイル組を除くと、トレニックワールドin彩の国100MILEは他に比べてだいぶ厳しい設定になっていると思います。

©Takumi Ishiyama
険しい里山コースと絶妙な制限時間や関門設定で一筋縄にはいかない厳しさが出来上がっているわけですが、その分スタッフの方々や応援が温かく、不思議と居心地の良さを感じます。
エイド提供品をはじめ、選手完走の後押しをしてくれます!

さっちゃん
年々コースに応援に繰り出してくれている方が多くなっている印象で、応援のチカラにも助けてもらえます!

みんなで攻略法を考えるのが面白い
完走が難しいレースだからこそ、自然とみんなで攻略方法を考えていきます。
補給や装備、ペース配分、大会に向けた練習方法など、あーだこーだ考える時間は楽しいです!

さっちゃん

かずき
友人方と一緒に試走したあとのお風呂やゴハンでは、こういった会話が弾みます!

お陰で試走を経て仲良くなったトレラン仲間も多いです!

「サイラー」の称号
厳しい厳しいトレニックワールドin彩の国100マイルを完走した方は「サイラー」という称号?で讃えられます✨️
トレラン界隈では「おぉっ!!」となりますね😁

さっちゃん
完走された方には大会1ヶ月後ぐらいに、その年の完走率がプリントされた完走Tシャツが送付されます。

かずき
毎年グラフィックが異なるので、待ち遠しくなります!
完走率が低いTシャツは本当に貴重ですね!

さっちゃん
3回サイラーを達成して考える対策法
3回のサイラー達成、そしてさっちゃんのペーサーの経験から、本大会の対策を整理します。
可能な範囲で試走へ繰り出す
厳しいコースだからこそ、超人の方以外は試走することが大きなアドバンテージになると思います。

かずき
試走から学ぶことは多いです。
まずは彩の国という敵(=コース)を知ることが大事だと思います。
現時点でどれくらい関門と余裕度があるか、を測れますね!

さっちゃん
制限時間35時間という数字以上に、North+South①を終えた時の余裕度が超重要です!

かずき
South①終了時の関門が22時間30分に設定されていますが、このタイムでは次の関門には間に合いません💦
South①終了後のサンピアでのエイドワークの時間も含めると、確実に22時間は切っておきたいところ。それをクリアできるペース配分を試走でイメージできるようになることが精神的な余裕にも繋がると思います。
とはいえ、この22時間切りって大変なタイムなのよね💦

さっちゃん
サイ100はスタート時刻が2時間遅い9:00なので、暑さやグランドコンディションがサイラー組とは違うものの、サイ100完走者で22時間切りを達成している人数を挙げると下記の通りです。
実際に数字に出してみると、South①終了時22時間以内って大変な数字だね。。

さっちゃん
また、彩の国のコースはロストしやすく、当然このロスが致命的になることもあるかと思います。そのため、コースの覚えることも完走を近付けることにも繋がると思います。

かずき
コース全部覚えたらコース確認の手間もなくなり、それだけでタイム短縮に繋がります!
アップダウンの感じも掴んで、押しどころ耐えどころも覚えたいですね!

さっちゃん
遠方の方は試走に繰り出すのは難しいケースがあると思います。そういった場合は40〜50km・3,000m+Dのコースを組んで仮想彩の国をやれるといいと思います。

かずき
この数字に慣れないと彩の国は厳しいと思います。。
実際のコースの情報はボクもブログにまとめていますので、是非そちらを覗いていただけたらと思います!
もし、動画でコースを観たい場合は荒川選手の「おやまでかけっこ」や長尾選手の「ただ走るだけの動画」がオススメです!
トップ選手の動画は必見ですね!!

さっちゃん
エイドワークを磨く
正直コレが手っ取り早くレースタイムを削り出せます。
走力は簡単には上がらないですからね。。。

さっちゃん
彩の国のエイドはトータルで16箇所。単純計算で1箇所5分ずつ滞在したら、それだけで「80分」も使ってしまいます。

かずき
この時点で実質制限時間が33時間40分になってしまうわけです💦
サンピアでは次の周回に向けて体制を整える必要があるのでココの滞在は多少長くなるのは仕方ありませんが、他の滞在は最小限にして出ましょう!
エイドの居心地が良いのですが、ほどほどにしましょう。笑

さっちゃん
なお、ボクがエイド滞在を短くするために心掛けていることは下記の通りです。
- エイドに入る前に「エイドで行なうこと」を決めておく
- 補充ソフトフラスクは胸ポケットから事前に取り出しておく(中身が残っていたら飲んだりして空にしておく)
- 基本的にイスは座らない
- 最後の補給(水分、固形物)は歩いて出発しながら行なう(特に出発直後が登りの場合)
歩行速度&jogの巡航速度を上げる
そもそも100マイルレースは脚を止めないで前に進み続けるゲームだと思っています。

かずき
そのため、長距離レースの完走を目指すなら、走ること以上に歩きの速度が重要だと思います。
彩の国のコースはガツンと登る急登やダラダラ登り続けるトレイルが要所要所に入ってきます。歩かざるを得ない部分での速度を上げておく必要があると思います。
私は急登トレイルの速度が遅いので、そこの改善が必要です。。。

さっちゃん
そして、走るところはしっかり走らないと貯金はできないので、最低限の走力は必要になると思います🙄
といっても、100マイルになると息を切らして走るシーンはほぼほぼないよね(急登ぐらい?)

さっちゃん

かずき
その息切れしないペースを上げるのが大事ですね!
トレイルだけに偏らないように、日々のロード練習も大切にしたいところです。
自分自身の補給パターンを確率させる
これは個人差が大きいので、トライ&エラーを繰り返して自分自身に合う補給パターンを確立させるしかないと思います🙄

かずき
彩の国はエイドで固形物をしっかり摂れるので、自分の場合は行動食の中心はジェル(オレは摂取すエナジー、ANDO_)です。

『オレは摂取す エナジー』をお得に購入できる紹介コード
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その中で大事だと思うのは調子が良い時でなく、調子を崩しても摂れるモノを見つけておく必要があると思います。
100マイルで補給できなくなったらほぼDNF行きですね。。。

さっちゃん
ボクの感覚では寝込んだ時でも食べられるモノは何か?を想像していくとイイと思います。
装備アイテムを使いこなす
暑くなることが多いですが、雨が降ったり夜が冷え込んだりと天候の変動が大きいのも彩の国の特徴かなと思います。
2025年大会は土砂降り→暑さの闘いでしたね。。。

さっちゃん
悪条件を乗り切るにはレインウェアなど、携帯する装備を使いこなす必要性があります。携帯する装備は自分が納得いくアイテムを厳選し、実際に使いこんだモノにしましょう!

かずき
自分自身のコンディションの得手不得手も把握しておくことことも大事だと思います。
ウチで言えば、ボクは「暑さ❌️寒さ⭕️」ですが、さっちゃんは「暑さ⭕️寒さ❌️」と真逆なため、必要な対策も変わってきます。自分が苦手な条件をしっかり把握しておきたいところです。

仲間を増やす
厳しい大会だからこそ、一緒に出場する仲間=同志が多い方が心強いです!
試走も大変なコースなので、誰かと一緒だと嬉しいよね😊

さっちゃん
たとえ初対面でもこの厳しいレースに挑む方なら絶対に仲良くなれるハズ。

かずき
試走当日のサンピアで一緒に巻き込んだこともありますね😁笑
そして、仲間が増えればペーサーやサポーターを依頼できる方も出来てくると思います。頼りになる方がいたら、積極的にお願いしましょう!
頼みたい方が選手として出ちゃう可能性があるのが難題です😅

さっちゃん

何事が起こっても対処できるメンタル
長距離レースに最後求められるモノはやっぱり「メンタル」です^^;

かずき
「何があっても必ず完走する!!」という強い意志は大事だと思います。
2025年大会、ボクはライトトラブルで神経すり減らす状況になりましたが、心が折れることなく前に進めました。冷静に対処できたのはこれまでレース経験値の部分もありますが、「何があっても完走したい!!」という強い意志があったから諦めることなく前に進めたと思っています。

かずき
その代わり、ゴール後は抜け殻状態となっていました💦

©Takumi Ishiyama
完走が難しいレース攻略の一助になりましたら幸いです。

かずき
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
RUNの記録など、Instagramでも随時更新しています。
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私のInstagram(@runninghigh42.195)も是非宜しくお願いします!!

さっちゃん